IR*ゲーミング学会とは
設立の趣旨・目的
老若男女を問わず、あらゆる顧客層が楽しめるテーマパーク、レストラン、ホテル、劇場、コンサートホール、ショッピングモール、スポーツ施設、国際会議場、カジノなどを含んだ複合施設『統合型リゾート(IR)』が世界的に注目されています。
特に2002年からカジノへの外国資本参入を認め、いまではIRが林立するマカオや、2010年に2つのIRを開業したシンガポールは国際観光都市としての高い評価を得ています。もちろんIRの元祖であるラスベガスは、美食家を唸らせるレストランや、ボクシングの世界タイトルマッチ、ミュージカル、大規模な見本市などが毎日のように開催され、カジノの街から総合エンターテイメント都市へと変貌しています。
IRはその巨大な経済効果から、地域経済の活性化や雇用創出、外国人訪日客数の増加など政策課題実現のためのツールとして期待されています。
本学会では、IRを中心的テーマとし、ゲーミング、観光、余暇活動、文化発信などを研究します。研究対象としてのIRやゲーミングは「産業」としての位置付けに留まるものではありません。多分に学際的な分野であるがゆえに、さまざまな研究者による多面的なアプローチが求められます。例えば、経済学、経営学、法学、心理学、社会学、病理学、犯罪学、数学、統計学、観光学、歴史学などが考えられます。
日本におけるIR導入の際に、立法府や行政府、地方自治体などに対して、研究知見に基づく提言や助言を行います。
残念ながら、日本ではいまだに「仕事は善、遊びは悪」とみなす風潮が見受けられます。日本社会が真に成熟するためには、国民ひとりひとりが、いまこそ遊びを真剣に考えることが必要だと考えます。本学会は微力ながら、IR*ゲーミング学研究を通じて、遊びとの向き合い方の一助を示すことで、社会に貢献することを希望するものであります。